間違っていませんか? コンサルの使い方

新規事業とコンサルの“賢い付き合い方”
近年、日本のコンサルティング需要は右肩上がりです。市場規模は2兆円を超え、2030年にはさらに拡大が見込まれています。(consul.global)
外部の専門家を活用すること自体は悪くありません。むしろ、客観的な視点や専門知識を取り入れるのは健全です。
ただし、「任せっぱなし」では企業の思考力が止まる——これがコンサル活用の落とし穴です。
① コンサルを使う「いい場面」
- 市場調査・業界分析:客観的データを基に新市場を見極めたいとき
- 専門分野への対応:脱炭素や会計基準、セキュリティなど、本業外の分野で知見を補いたいとき
- 客観評価:自社の強み・弱みを整理し、戦略を立てる初期フェーズ
これらは、外部の経験や手法を“学ぶ機会”としてのコンサル活用です。
② コンサルに「頼りすぎる」危険性
一方で、新規事業の戦略や実行をすべて委ねてしまうと、社内にノウハウが残らないまま終わることが多いです。
現場を知らないまま立案した戦略が形骸化する例も少なくありません。(whiteknight-jp.com)
経営トップが「ブランドのあるコンサルが言うことは正しい」と信じてしまうと、社員が考えなくなる。
この“依存体質”こそが、新規事業を自走できなくする最大の要因です。
③ 自社が成長するコンサルの使い方
1. 先生と生徒の関係を明確に
コンサルは先生、社員は生徒。目的は「教わって実践できるようになること」。
丸投げではなく「どのように考えるか」を学び取る姿勢が必要です。
2. 考える習慣を社内に残す
市場調査の結果を自社でどう解釈し、次のアクションに落とすかを議論する。
プロセスを明文化して、ナレッジを循環可能にすることが大切です。
3. 独自の強みを軸にする
コンサルが提供するのは“一般論”。
一方、自社が持つ固有の資産――顧客との関係、技術、文化――こそが競争優位の源泉です。
そこを基点に、コンサルを補助的に使うのが理想です。
4. コンサルが去っても回る仕組みを
依存を避けるには、プロジェクト終了後も自社で改善を続けられる体制を構築する。
教育、KPI管理、改善サイクルを内製化し、「次は自分たちでできる」状態を目指します。(theoryllc.jp)
④ まとめ:コンサルを“使いこなす”企業へ
- コンサルは「頼るもの」ではなく「学ぶもの」
- 自社が考え、実行し、継続的に改善する力を養う
- トップが“外部依存”から脱却し、社内を育てる姿勢を持つ
結局のところ、新規事業の成功は「考える力を外に出さないこと」に尽きます。
コンサルは道しるべ、自ら歩くのは自社です。
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📎 引用
Author: Tuta | Published on: 2025年10月22日