特許ってどれくらい出願される?
日本の特許出願・公開・登録の状況
日本では、年間30万件超もの特許出願があり、
そのほとんどが公開される、“発明大国”とも言える状況です。
実際の最新統計によると、2024年の特許出願件数は306,855件でした。
出願・公開・登録の数
- 特許出願件数(2024年): 306,855件
- 公開特許件数(概ね同数、毎年30万件超が公開)
- 特許登録件数(2023年): 209,368件
登録率は出願の約60~70%前後とされています。
つまり、多くが出願されて公開されるものの、実際に「特許」として登録されるのは6割程度です。
特許にならない範囲
日本の特許法では、「特許にならない発明」も明確に規定されています。
例えば、
- 「人間の手術・治療・診断方法」(医薬品・器具は可)
- 公序良俗に反する発明
- 実際に産業上の利用ができないもの
- 単なるアイデアや自然法則(抽象概念、数学理論、ゲームのルール等)
は特許を受けられません。
また、個人的な使用や家庭内の実施、業として利用できない発明も対象外です。
豆知識・事例
特許として登録されない発明の例として、
過去には「個人的なダイエット方法」や「非現実的な装置」などが話題になったこともあります。
一方、ビジネスモデルやAI関連、IoT技術なども、一部は特許対象外となる場合があるので、
審査基準をしっかりチェックすることが重要です。
参考URL
- 特許行政年次報告書2025年版 | 特許庁
- 特許申請・特許出願件数の推移 | 松田特許事務所
- 特許庁ステータスレポート2025 | IPstart
- 特許の出願及び登録件数の動向 | ValuePlus
- 特許ランキング | IP Force
- 特許にならない発明の範囲 | とっきょラボ
- 特許制度等に関する検討課題 | 特許庁(PDF)
- 特許情報統計 | IP Force
- 特許にならない事例集 | 国立国会図書館(PDF)
- 特許出願の数は? | 日本弁理士会
Author: Tuta | Published on: 2025年09月05日