Tutaの新規事業ブログ

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リーダーかマネージャーか?

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新規事業をブーストさせる!「リーダー」と「マネージャー」の最高の組み合わせ方


「新規事業、なかなか軌道に乗らない…」

そんな悩みを抱えている組織は多いんじゃないでしょうか?アイデアはいいのに、どうも推進力が足りない。そのカギを握るのが、チームの中での「リーダー」と「マネージャー」の役割分担なんです。

今回は、それぞれの役割を動物に例えながら、新規事業で求められる体制の組み方について、実際の事例を交えてサラッと解説していきますね!

役割の違いをハッキリさせよう

リーダーとマネージャー。似ているようで、その役割は真逆と言ってもいいくらい違います。

  • マネージャーは「最短で目標を達成する人」:与えられた目的を達成するため、組織や予算、スケジュールといったリソースを効率的に管理し、最短ルートでゴールに導く。
  • リーダーは「目的を定め、道を切り開く人」目的そのものを示し、不確実な未来に対して先頭を切って突き進む。

これを動物に例えると、すごく分かりやすいんです。

マネージャーは「牧羊犬」

マネージャーは、例えるなら牧羊犬です。羊の群れ(=メンバーやリソース)を、安全な住処である柵(=達成すべき目的)の中に一匹の抜けも出さずに効率的に追い込みます。

この仕事は、既存事業のように「やるべきこと」が明確な場で圧倒的な強さを発揮します。

リーダーは「アフリカゾウの群れの先頭」

一方、リーダーはアフリカゾウの群れの先頭に立つ一頭をイメージしてください。水不足やえさ不足になったとき、進むべき道を自分で決めて切り開いていく。群れを率いる、意思決定の役割です。

新規事業は「やったことのないこと」ばかり。目的そのものを自分たちで定義し、正解のない道を進む必要があり、リーダータイプが非常に重要になります。

新規事業で「若手リーダー」を活かす事例

組織にはどちらのタイプも必要ですが、特に新規事業では、「リーダー」の役割を担う人が若手や経験の少ないメンバーであるケースが往々にしてあります。

若手だからこそ、既存の枠にとらわれない、「知の探索」(新しい知識や可能性を探る活動)にエネルギーを注ぐことができるからです。(出典 [2])

このとき、職位や経験年数に関係なく役割を明確にすることが、成功への近道になります。

経験者が「マネージャー」に回る体制

新規事業で立ち上げのエネルギーがある「若手リーダー」が出てきたら、迷わず彼・彼女をリーダーにしましょう。そして、経験のあるベテランを「マネージャー」に配置するんです。

  • 若手リーダー:新しいアイデアを追求し、市場を探索し、メンバーを鼓舞して「どこへ行くか」を先導する。
  • 経験者マネージャー:予算やスケジュールを現実的なものに調整し、社内の壁を壊し、若手リーダーが「道に迷ったり、つまずいたりしないよう」環境を整え、サポートする。

この役割分担の事例は多くあります。

例えば、DNP(大日本印刷)の事例では、新規事業開発部門で、若いうちから事業企画やM&Aを経験した人がリーダーに就任し、チームのマネジメントと新規事業開発を両輪で回しています。経験を積んだ人が、自ら先頭に立ちつつ、組織を回すマネジメントの役割も兼任しながら、探索と深化の両方を担うという事例です。(出典 [3])

また、博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」のように、既存事業で培った「生活者発想」という拠りどころ(マネジメントの軸)を持ちながら、「知の探索」を担う新規事業を推進する体制も、まさに既存の強みを活かしたマネジメントと言えます。(出典 [2])

進む人(リーダー)と、周りの環境を作りサポートする人(マネージャー)。この役割分担を職位とは切り離して明確にすることにより、チームの動きは一気に加速するんです。

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引用URL


[1] 20代マネージャーのロールモデル<前編> FastGrow注目の5事例に学ぶ


[2] 新規事業マネージャーのリアルとは? ミライの事業室×早大教授・入山章栄氏が語る「新規事業開発組織の鍛え方」(前編) - 博報堂


[3] 「新規事業担当者」と「リーダー・管理職」、それぞれが直面すると壁と打ち手とは?――個人・組織戦略・マネジメントの観点から紐解くTIPS - TOMORUBA

Author: Tuta | Published on: 2025年10月17日

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